ここのところ、ブログの更新をすっかりさぼってしまっていた。理由は大きくふたつあって、ひとつは、小説や映画や音楽にいまいち感動できなくなってしまっていたから、もうひとつは、そういう微妙な感想をここに書き残すことに抵抗を覚えていたからだ。情けないことだが、自分の感受性が鈍ってきていることをひしひしと感じていた俺は、そいつと直面すること、そいつと相対することに恐れを感じ、すっかりびびってしまっていたというわけだ。まったく、とんだたにし野郎だと言わなくてはならない。 でも、きょうこんなことを改めて書いているのは、最近かんがえが変わったからだ。つまり、どんなにしょぼい感想であっても、どんなに手垢にまみれた言葉であっても、アウトプットしないよりはするほうがずっとましなんだ、ってようやく本当におもえるようになったのだ。いや、もちろん、これはあたりまえのことだ。言葉を紡ごうとする努力なしに思考が発展するこ