2016 - 11 - 18 ■肥満が免疫細胞を老化させ、糖尿病を起こす 慶大などがマウス実験で解明 医療ニュース 肥満によって糖尿病など 生活習慣病 の発症リスクが高まるのには、免疫細胞の老化が関係していることを、慶応大などの研究チームがマウス実験で解明しました。 人間でも肥満がさまざまな 生活習慣病 を引き起こすことから、今後予防や治療につながる可能性があります。 免疫細胞が加齢に伴って老化すると、働きが低下したり、炎症を起こす物質を放出したりして、高齢者での糖尿病や心血管疾患の発症の増加につながっています。慶応大学の佐 野元昭 准教授(循環器内科)らは、こうした免疫細胞の老化と肥満との関係を調べました。 生後1カ月のマウスに3カ月ほど高脂肪食を与え続けたところ、内臓脂肪内で、通常は高齢のマウスにしかみられないような老化状態のTリンパ球が増えるのを発見。このTリンパ球が炎症を引き起こす