去年のフジロックで、SIONは怒りの歌を歌い、歴史に残るステージを観せてくれた。それから1年。新作『Kind of Mind』はいつものSIONらしい、“自分”の歌に溢れていた。では、SIONにとって歌とは何か?このロング・インタヴューで問うてみた。 ——今回は、SIONさんの唄について、改めてきいていきたいなと。そもそもSIONが歌い出したのっていつだったんですか? 「ええとね、2つ目の高校を辞めた頃かな」 ——高校、2つも辞めたんですか? 「正確に言うと、全部で3つ辞めてる(笑)。生意気なガキで、『なんだ、こんなもん!』って最初の高校はすぐ辞めた。ただ、体裁もあるだろうからって、違う学校に編入させてくれたんだよ。だけど、やっぱりムリでそこも1日で辞めた。でも、つまらんのだよ。『あれ? おかしいな。俺、 やりたいことをやるために辞めたくせに、やりたいことねぇじゃん』って思って。どうしたも