あらしのよるにのきむらゆういちさん作。 やまねこのシューが、人間の町に連れてこられてノラネコのフクおばさんに人間との付き合い方を教わるお話です。
杉本りえさん作。 千尋は立山連峰が見える律ばあちゃんの家に行く。 そこには石造りのおじぞうさんがあり、その背後には大きな栗の木がそびえている。 律ばあちゃんのそのまたおばあちゃんのヨシさんが、そのおじぞうさんを作った。 そのわけは、ヨシさんの娘のハルの章で語られる。 今から100年ほど前の物語。 栗の木を植えたのは、忠直おじいちゃん。 そのことは、千尋の母のさつきとその姉さんの桐子の章に出てくる。 お地蔵さんが見てき森家の100年間を、それぞれの時代の家族の視点で繋いでいく物語です。
大島真寿美さん作。 短大を卒業して20年。 同窓会の案内が来たことをきっかけに、6人の交流が始まる。 長らく連絡を取り合っていなかったのに、当時若くして自殺した知り合いの死因をめぐって、それぞれの来し方が描かれてゆく。 縁には恵まれず今は犬と暮らしていたり、卒業後神戸に帰って震災にあって恋人と別れてしまったり、彼の故郷の東北の町で暮らしているが離婚を考えていたり、バツイチ男性と結婚して継母の立場に悩んでいたり、親の介護に追われて自分のことは後回しになっていたりとそれぞれに苦労を乗り越えてきた20年。 同窓会はみんな不参加だが、東北のノンをみんなで訪ねることになる。 そこで、東日本大震災に遭ってしまう。
椋鳩十全集14。 壮大な物語でした。 鹿児島県と宮崎県の県境にある四浦の狩人源助じいと、3匹の子を連れた大きなイノシシのカガミジシとの闘いの物語。 イノシシの体にはダニがたくさん付いていて、それを取るためにぬた場という泥地で転げ回って体に泥をつける。 泥が乾いたら松の木の幹に体を擦り付けて泥を落とす。 何年も生きてきたシシは、毛皮が鉄のように固くなって、そこに日の光が当たると反射して輝くのだという。 それでカガミジシと呼ばれる大イノシシは、狩人の頭領の源助じいから追われることになる。 何度も追い詰めながら、カガミジシの賢さと大胆さに負かされてしまう源助じい。 3匹の猟犬さえ失ってしまうが、カガミジシを追い求めて、何日も足跡を辿り待ち伏せする。 なんとかカガミジシが助かるように祈りながら読んだが、子どものイノシシを守るためにとうとう撃たれてしまう。 しかし、手負のまま逃げて15日後に河原で力
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