1月23 くる病が増えている カテゴリ:子供の病気の話題 くる病は、骨の構造はしっかりできているのですが、カルシウムが骨に沈着せず骨の成長が妨げられたり、変形したり、骨の中に類骨組織(骨もどき)が存在する病気です。こどものくる病が増えているという報告がありましたので、この病気について、書いておきます。 以前は背骨が曲がって「せむし」と呼ばれるようになったり、足の湾曲がおこったりすることが多かったですが、今はそれほどひどい例はあまりありません。ただ、頭の骨が柔らかかったり、肋軟骨以降部の隆起などで気がつかれることがあります。ひどいばあいはテタニーといって、けいれん様症状を起こすことがあります。原因としては、腸管からのカルシウムの吸収を促したり、骨に沈着させる働きのあるビタミンDの口からの摂取が不足したり、紫外線を浴びるのが極端に少なかったり、生まれつきビタミンDを作り出すことができなかったり