川口市のJR川口駅西口周辺の住民グループが、独自の防災マップ作りに取り組んでいる。東日本大震災を機に「自分たちが住む街のことを知り、助け合いの絆を深めよう」と始めた。第1弾は近く完成する予定で、年度内に範囲を広げた「完成版」を住民に配布したい考えだ。【鴇沢哲雄】 同駅西口周辺の住民でつくる「西地区まちづくり会議」が昨年1月に発足。魅力ある町づくりについて話し合っていたさなかの昨年3月、東日本大震災が起きた。 「住民のための防災マップを作ろう」 メンバーは防災に詳しい専門家を訪ね、アドバイスを受けた。住宅が建ち並ぶ同市飯塚4丁目を最初の調査地点に選定し、約30人のメンバーが3月下旬、東西約1キロ、南北約300メートルの町内を手分けして調べた。 「危険な場所」や「災害時に役立つ場所」などをチェックしながら、消火栓の場所や道幅などを記録。その上で、地図上に写真付きでデータを書き入れた。樹木が倒れ