恋は、いつも私にショックばかりを与える。語りたくないほどの辛い出来事の数々。結局、惨めさ、空しさだけが残っている。幸せそうな他人は、殺したいほど憎いし・・・。恋が成就したときの美しさも知っている。だから余計に辛くなる。 安っぽい歌の詩じゃないがもう恋なんて、二度としないと思った。氷のように冷たい心を手に入れた。他人と接することを捨てた。メールも電話も一切しなくなった。鬱病にもなりかけながらも、手に入れたすばらしき心、のはずだった。 今まで、恋するときは、やはり容姿から安易に好きになってしまうことが多かった。いわゆる一目惚れが多かった。実に人間臭い行動で、到底好きになれない行動だが、そう感じてしまう心は防げなかった。冷たい心を手にした私は、一目惚れすることはあっても、すぐに無関心になれた。恋の成就を願うだけ愚かだと思えるようになれた。 恋をしない生活は、とても安定していたが、刺激のない、つま