啓紀の日記私は自分でいうのもなんだが、 今井翼にちょっと似てるらしい。 私は違う自分を夢見つつも、 今は金型工になり忙しい日々を送っている。 ローソンでいつものお菓子を買って、 バスが来るのをまっている時にきれいな足の女性が現れそれが美穂だった。 美穂は先輩とケンカをした時の話をしてくれながら、 受付ＯＬ の大変さを教えてくれた。 私たちは、 夏は近くに雑木林があったからセミがウルサカッタよね～などと学生時代の話で盛り上がり始めた。 美穂の中では、 英文法は出来て当たり前の感覚らしく、 とてもわかりやすい科目だと感じているらしい。 私を気分よくさせてくれる瞬間は文句無く、 政経の上位成績優秀者の発表がある時で、 学生生活のこの時だけは誇らしく自分を感じた。 あまり時間が取れないらしいが美穂はボールペン習字をやり続けているみたいだった。 私の親友の影響で、 釣りを始めたがとてもやめられそうにないぐらい
