815 京都市内に塩竈という地名がある不思議 カテゴリ:【Japan 日本】京都 Kyoto 京都市内、烏丸五条から五条通を東に進むと、河原町通の手前に富小路通という南北の通りがある。この辺りの五条通とその北側一帯(写真の左半分)が塩竈町、五条通より南側一帯(写真の右半分)が本塩竈町という町名になっている。 この地名を知ったとき、不思議に思った。本来、塩竈というのは、海水を煮たてて塩を作るための竈(かまど)である。地名で塩竈と言えば、まずは宮城県の塩竈市を思い出すが、この地名も塩業が由来であったはずだ。しかし海に面していない、つまり塩業が盛んであったとは到底思えない京都に、塩竈という地名があるのが不思議に思えたのだ。 調べてみると、平安時代のこの辺りには、源氏物語の主人公・光源氏のモデルと言われる嵯峨天皇の皇子・源融(みなもとのとおる)の住居があった。河原町の地名の由来となっている河原院で