はじめに KubernetesではWebアプリケーションから業務用のワークフロー(バッチ処理とか)に至るまで様々なアプリケーションを動かすことができるが、現実世界において苦労するポイントの1つは、ワークロードに秘匿情報を渡すための方法である。 例えば、アプリケーションの上でデータベースに接続するために必要なエンドポイントの情報やパスワードなどの認証情報は、アプリケーションのソースコードに直接書くことはご法度だし、コンテナ化する際に内包することも原則タブーである。また環境変数として注入する場合でも、その情報が物理ディスクに残ってしまう場合などを考え最新の注意を払う必要がある。 ここではKubernetes上のワークロードに秘匿情報をできるだけ安全にわたすための方法を運用者・開発者の目線で考える。 Kubernetesが持つ外部情報注入の仕組み Kubernetesの場合、アプリケーションに情