暗号化したままデータを分類できる解析技術を開発した、と14日情報通信研究機構が発表した。個人情報などの機微な情報を安全に効率よく分類することが可能になる、と期待されている。 大量のデータを解析して価値ある情報を引き出し、新しいサービスなどをつくり出すビッグデータが、内外の関心を集めている。この際、データに含まれるプライバシー情報の漏れを防ぐ対策が不可欠となり、暗号化したまま簡単に解析できる技術開発が待たれている。 情報通信研究機構は、既に100年以上もの長期間、安全にデータを扱うことを可能とする準同型(じゅんどうけい)暗号技術を開発している。この技術を用いてデータをあらかじめ暗号化しておき、膨大なデータからコンピュータを用いた分析により有用な情報を引き出すデータマイニングが、理論的には可能だ。しかし、膨大な時間を要するため、現実的には大量のデータを処理することは困難だった。 今回開発された