こんにちは。VASILYに入社して、オシャレぶるようになったと周りにイジられているデータサイエンティストの金田です。 VASILYでは、プッシュ通知の開封数を上げるために様々な施策を行っていますが、その一つとして、多腕バンディット問題を応用し、複数の異なるタイトル文の配信比率を動的に最適化することで、開封数を高めるといった取り組みを行っています。今回は、なぜプッシュ通知配信の最適化に多腕バンディット問題を応用したのか、アルゴリズム選定にあたりどのようなポイントを考慮したか、また実用にあたってどのような問題に直面し、それをどう克服したのか、といった点について紹介したいと思います。 プッシュ配信最適化の背景 iQONでは、新着の雑誌記事やコンテストのお知らせをユーザーへ通知するため、1日に数回プッシュ通知を配信しています。プッシュ通知は、どのようなタイトル文を配信するかによって、開封率が大きく