知床が、世界自然遺産に登録されたことの理由のひとつに、海と陸の生態系が相互にかかわりあっていることがあげられています。その知床生態系を構成する動植物のうち、代表的なものといえば、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ(陸の哺乳類)、トド、アザラシ(海の哺乳類)、サケ、マス(魚類)、シマフクロウ(鳥類)でしょう。 それに加えて、知床を代表する生物に数えるべきなのは、猛禽類です。とりわけ、オジロワシとオオワシという2種類の鳥はセットで覚えたい、知床の重要な鳥です。知床は北海道最大の越冬地であり、オジロワシやオオワシは、海洋生態系の頂点に位置するとも言われているのです。 海から陸への生態系のつながりにも役立っています。秋に川に遡上するサケやマスを食べることによって、結果的には陸に栄養を与えていることになるわけです。 オジロワシとオオワシとは? 国の天然記念物に指定された日が同じです。1970年1月23日に