凍傷に怯えない、楽しい登山のために とくに冬山で問題となる”凍傷”。程度の差こそあれ、山に入る人々の間で凍傷はとても身近な疾病で、pecomaやchippeも経験があります。このコラムでは山岳医の観点から凍傷の予防法と正しい処置法について詳しくお話しします。 凍傷とは何か まず、凍傷という疾病概念についてお話します。凍傷は「低温による局所の障害」であり、原因は「凍結による組織の障害」と「低温による局所の循環(血流)障害」と説明出来ます。つまり、組織が凍る事によって細胞が破壊されること、また血流が悪くなって低酸素に陥った組織が死ぬこと、が凍傷の本態です。 ※ちなみに、凍瘡(しもやけ)は「凍結」や「循環障害」といった病態を含まずして起こる表皮の傷害であり、凍傷とは全く別の疾病概念です。 凍傷の原因と好発部位 凍傷の原因は、組織に対して上記のような状況を作り出す環境、全てということになります。具
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