十一日午前七時五十分ごろ、富山市山田地域の牛岳で山菜採りをしていた高岡市丸の内の理容店経営、本間元三さん(61)が成獣とみられるクマに遭遇した。十メートルほどの距離でしばらくにらみ合いになり、その際にクマを撮影した。 現場は牛岳山頂から林道を約四百メートル下った地点。本間さんは林道を歩いていたところ、路上のクマと出くわした。クマはすぐに林道沿いの斜面を駆け上がって逃げ、途中で立ち止まって振り返り、本間さんと三十秒ほどにらみ合った。 本間さんはこれまでにクマと遭遇した経験が数回あり、「これくらいの距離があれば、襲ってこない」と思ったという。デジタルカメラでクマの姿を撮影したが、その後もクマは動かずににらんできたため、本間さんは怖くなって林道を引き返した。 北日本新聞ご購読の申し込みはこちらから