1997年10月に脳死での臓器提供を認める「臓器の移植に関する法律」が施行され、約8年になります。 患者団体や行政、医療関係者のご努力で、臓器提供から移植に至るまでの仕組みが構築され、移植成績も移植先進国に勝るとも劣らぬものであり、着実に前進しています。また、移植を受けられた患者さんの社会復帰の状況や、生活の質についても明らかになりつつあります。 しかしながら、脳死臓器移植の数は、関係者のご努力にも関わらず依然として年間3〜8件にすぎず、一般医療となるには程遠いものがあります。さらには、15歳未満の方からの脳死臓器提供が受けられないという問題もあり、多くの困難をかかえて外国に移植を受けに行く患者さんが絶えません。 今年は国会で法律の見直しが行われようとしています。一日も早く、社会の理解のもとで、患者さんの願いがかなうような形での法改正が行われることを期待しています。 このファクトブ