30年にわたってアニメの楽曲などを手がけてきた作曲家・田中公平。その活躍は『ドラゴンボール』から『ONE PIECE』まで多岐にわたる。作曲の手法やポリシー、そこに込められた想いなど、現場からの証言を後進へのメッセージとともに訊いた。 アニメ劇伴を作曲するには 田中公平 1954年2月14日生まれ、大阪府出身。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業後、ビクター音楽産業に就職。退社後、バークレー音楽学院(米国ボストン)に留学する。帰国後、作曲家として活動開始。現在は音楽プロダクション「イマジン」に所属。代表作は、『トップをねらえ! 』、『サクラ大戦』、『勇者王ガオガイガー』、『ドラゴンボール』、『ONE PIECE』など ――劇伴の作曲をされるのに先立って、どのような情報を参考になさいますか? 「とにかく、監督にしゃべってもらうのが一番早いです。例えば、『勇者王ガオガイガー』の監督の米たにヨシトモ君