韓国政府が長期的検討課題としている日韓、中韓の二つの海底トンネルが、巨額の建設費用から実現困難な見通しとなっている。韓国国土海洋省によると、建設の妥当性を調査していた韓国交通研究院が6日までに、経済効果が低いと結論付け、具体化に向けた動きが見えない状況だ。 日韓トンネルは韓国南部と九州、中韓トンネルは朝鮮半島中西部と中国・山東半島を結ぶ構想。日韓海底トンネルの論議は、これまで主に両国の自治体間で行われてきたが、韓国の李明博大統領が2009年12月、二つの海底トンネルの「経済的、技術的な妥当性の研究」を盛り込んだ20年までの国土開発基本構想を決定し、政府レベルでの検討を開始した。(共同)