この記事では、IoT(Internet of Things)という用語の意味と背景、応用分野、要素技術について概観していきたい。 まず注意したいこととして、「IoT」は厳密な定義がある技術用語ではない。ざっくり説明するなら、現実世界/物理世界の「モノ」と、ネットワークを通り処理されていく「情報」を結び付け、新たな価値を作り出す試み全般を指す言葉が「IoT」だと考えていい。したがって、「IoT」はいくらでも広い範囲に解釈できる。 調査会社のIHS Technologyは「固有のIPアドレスを持ち、インターネットに接続可能な機器」を「IoTデバイス」と定義し、その総数は2016年時点で173億個と推定している(『平成29年版 情報通信白書』より)。この立場では、PC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォンも、コネクテッドカー(通信機能を備えた自動車)もFA(ファクトリーオートメーション)機器
![IoT、現実世界とインターネットを結んで新たな価値を作る試み ~その歴史から産業政策まで~ - GeekOutコラム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/75a7ff3701c74bb89dfda3469081cb3bfd63fedb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd3lckkmmuve1sw.cloudfront.net%2Fattachments%2Fdbc20be23bcc2dd8c54285d0d2aa9556c92c81b0%2Fstore%2F4d57c8d04707c9280c607fa3c50ba8a1413b7ac7009b62877e2a47cd1e2f%2F20180131112103.jpg)