川崎重工業が開発中の「K-RACER-X2」のイメージ。高度3100mに200kgのペイロードを運べ、航続距離として100kmを確保することを目指す(出所:川崎重工業) ターゲットは山岳輸送で、主に荷物を高地に運べる機体を開発中だ。量産機での目標は高度3100mに200kgのペイロードを運べ、航続距離として100kmを確保することである。「山岳輸送では1個当たり200kgの燃料タンクを運ぶニーズがある。ヘリコプターだと500kgや1t(トン)の重量物を運べるが、無人VTOL機による自動運航とすることでヘリコプターと差異化する」(近未来モビリティ総括部グローバルマーケティング&セールス部課長代理の櫻井崇晴氏)戦略だという。つまり、運べるペイロードはヘリコプターより少なくなるものの、パイロット2人分の仕事を無人VTOL機で代替しようというわけだ。 現在、試作機「K-RACER-X2」の開発を進