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ブックマーク / tihara.hatenadiary.org (4)

  • 的確な質問をしようとすると空回りする。 - IHARA Note 2008-10-22

    日の日記は親しみのわく教員の例。の補足でもあり、もっと当たり前すぎて教えてもらえなかった研究のこと. - いまだに落ち着きのない三十路(アラフォー)のコメント欄に関連することでもある。 どの大学にも「分からないことがあったらなんでもいいので質問をしてください」と無茶なことを言う先生や先輩は存在する。そう、これは無茶である。昔から言われていることではあるが、質問ができるのはある程度分かっているときだけであって、まるで分からないときには無理なのである。でも、そのまるで分からないことを質問する方法は存在する。 結論を端的に言えば、「何が分からないのかが分からない」ということを質問の形式で伝えればよい。以下、具体例を書く。 例えば、大学の研究室で卒業研究のテーマを与えられたとしよう。そして、そのテーマもその説明も理解できなかったとしよう。そして、教員が「分からないことがあったらなんでもいいので質

    的確な質問をしようとすると空回りする。 - IHARA Note 2008-10-22
  • 2011-01-06 - IHARA Note 勝手には進歩しない科学。

    さて、今年もどうでもいい話から始まる。 少し前のことになるが、旧くからの友人とコンピュータ将棋の話になった。友人がそれほど詳しくない類の話である。私が「頑張って作っているんだけどなかなか上手くいかないんだよねえ」と言うと、友人は何かに気づいたように「そうなんだよねえ。コンピュータを強くしている人がいるんだよねえ。でも、なんだかコンピュータは勝手に強くなるイメージがあるんだよねえ」と言った。 友人のその感覚はおそらく普通のものであり、世の中の多くの人にとって「科学は進歩する」ものであり、「科学を進歩させている誰かの存在」を感じることはほとんどないのだろう。その友人は私の日記をずっと見ている人であり、私が日々科学(技術)を進歩させようと努力していることを知っているはずなのだが、それでもイメージとしては、「科学は勝手に進歩する」なのである。 似たようなことは他のあらゆる職業(特に抽象的なもの)に

    2011-01-06 - IHARA Note 勝手には進歩しない科学。
  • 夢と見栄。 - IHARA Note

    私が修士のときに所属していた研究室には企業との共同研究を遂行している学生が常に複数人いた。それらの企業の開発者たちが言った言葉が未だに印象に残っている。 私はそのときその企業には関わっていなかったが、なぜか会議に同席していた。当時助手だった先生(今の助教相当)が開発者たちに、現在の進み具合と今後の方針を語り終えると、企業の人は少々不満げにこう言った。 「うちでできる細かいことはうちでやりますから、大学にはもっと夢を見てほしいんです」 助手の先生が説明した内容は、企業の人が言うほど重箱の隅をつついている感じではなく、大学の標準的なレベルだったと思うのだが、企業の人は「夢」を要求した。それはつまり、大学の標準的な研究が全て「細かいこと」であることを意味する。私にはそういったものの見方が新鮮だった。 その数年後、博士号を取得し、いろいろと単純な事情があって私は無職となった。無職の私はふらっと日

    夢と見栄。 - IHARA Note
  • 「何かが欠けている音声認識研究」についての話。 - 2009-12-26 - IHARA Note

    12月21日から22日にかけて、東京大学で「第11回音声言語シンポジウム」という学会が開かれ、その初日に東工大の古井貞煕先生が「何かが欠けている音声認識研究」という題名で講演をした。日の日記はその講演に対する感想である。 (ところで日の日記は下書きの段階で一度消したのであるが、音声研究者3名が読みたいというのでゴミ箱から引っ張り出してきた次第である。その際、加筆修正をした。) 私の感じた結論を最初に書いておくと、「欠けている何か」を補うのは他分野の人か、博士課程に進学しない修士の学生なのではないかと思っている。そしてその人たちは論文ではなくブログを書くべきだと思っている。と書いてもなんのことか分からないと思うので、これから順をおって書く。 古井先生の話は「音声認識技術の進歩が止まっている」というところから始まった。古井先生は国内外で有名な音声認識工学の研究者である。日音声認識界で知

    「何かが欠けている音声認識研究」についての話。 - 2009-12-26 - IHARA Note
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