北朝鮮の宋日昊(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使は2日、北京の空港で記者団の質問に答え、日本人拉致被害者らの再調査に関する日朝の合意内容に、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部を巡る競売問題が「含まれる」との立場を改めて示した。 先月のスウェーデンでの日朝局長級協議に出席した宋大使は2日、経由地の北京から北朝鮮に帰国した。 日本側は朝鮮総連本部の競売問題は「合意文書の中にはない」(菅義偉官房長官)として協議の対象外との立場だが、宋大使は記者団に「(文書に盛り込まれた在日朝鮮人の地位問題の中に)含まれている」と主張した。(北京)