インターネット検索大手ヤフーの完全子会社「IDCフロンティア」(IDCF、東京都新宿区)が、09年2月の会社設立時に約100億円を会社のブランド力や将来性など目に見えない資産にあたる「のれん代」として損金算入の対象としたことについて、東京国税局から租税回避にあたると指摘されていたことが分かった。 ◇「処分は不服」ヤフー側提訴 同局は、同社が09年3月期と10年3月期に損金算入した約23億円について申告漏れを指摘。過少申告加算税を含め約6億円を追徴課税した。同社は処分を不服として、東京地裁に提訴した。 関係者によると、IDCFは09年2月、後にヤフーが買収した「ソフトバンクIDCソリューションズ」(IDCS)の営業部門を分割して設立。この際、IDCFに移転された時価純資産よりIDCSに対価として交付された株式の評価額のほうが高く、その差額が約100億円となった。IDCFはこれを「のれん代」と