観客の度肝を抜く華麗な采配はない。有無を言わさず選手を従わせる迫力もない。それでも森脇浩司は、万年弱小だったオリックスを強くした。彼のもとで戦った選手だけが知る、人間力に迫った。 ファンを実力で黙らせた 今シーズンの開幕前、オリックスの快進撃を予想した野球評論家は皆無に近かった。しかし蓋を開けてみれば、開幕から好調を維持し、ソフトバンクと1ゲーム差の2位につけている(8月28日現在。以下同)。 打率首位を走る糸井嘉男や12球団ナンバーワンの防御率を誇る投手陣など、躍進の要因に挙げられる選手は何人もいる。だが、彼らのモチベーションを高め、「勝てるチーム」を作り上げたのは、間違いなくこの男だ。 森脇浩司、54歳。'97年から'09年までダイエー('05年からソフトバンク)で内野守備走塁コーチや二軍監督を務め、'11年には巨人の二軍コーチに就任。'12年からはオリックスに移り、内野守備走塁コーチ
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