北陸3県と神奈川県の焼き肉チェーン店「焼肉酒家(やきにくざかや)えびす」で2011年、ユッケを食べた客ら計181人が発症、当時6~70歳の5人(富山県4人、福井県1人)が死亡した集団食中毒事件は、27日で発覚から5年を迎える。遺族は、時を経ても消えないつらさを語る。 「何も変わらない。つらさに慣れただけ」。いまも責任の所在があいまいな状態に富山県砺波市の小西政弘さん(53)の声は曇る。 富山県警などの合同捜査本部は2月、「えびす」の運営会社フーズ・フォーラス(金沢市、特別清算手続き中)の元社長と肉の卸元の大和屋商店(東京都)の元役員を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。だが過失の証明など立件へのハードルは高く、起訴するかどうか検察の結論は出ていない。2社などに賠償を求めて他の遺族らと起こした訴訟も決着していない。 食事をしたのは11年4月23日。長女(22)の誕生祝いのため、家族5人で「え
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