「あのー。自分、秋葉原に住みたいんです」 それはいつものように入稿で深夜作業をしている編集部でのこと。編集部員のO田が脈絡もなくこう言い放った。彼はたまにきいてもいないことを話し出す。いつものことだ。彼がこう言ったのには理由があった。雑誌編集者にとって帰宅時間が遅くなるのはよくあることだが、彼の自宅(実家)はオフィスがある飯田橋から片道2時間近くを要する埼玉の街。ときに帰宅が困難となる遠方の実家からひとり立ちし、オフィスから遠くない駅で居を構えたいとのことだ。 「アキバだったら最高じゃないすか、住むの。ケバブ食べられるし」 ↑SIMがささったもの全般とケバブが大好きだというO田。 甘い、甘すぎる……。彼は実家を出たことがない若造なのだ。ケバブが食べられるくらいで、住む場所の快適さを判断して良いはずがない。まず、自分の所得と家賃が見合うかどうかが一番の問題だろう。そこで秋葉原の物件を多数扱う
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