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ブックマーク / sankei.jp.msn.com (113)

  • 走行中のバス運転手が急死、乗客が停車させる 東名阪自動車道 - MSN産経ニュース

    三重県警は2日、同県亀山市の東名阪自動車道上り線で1日夕、走行中の大型観光バスの男性運転手(44)=愛知県岡崎市=が突然意識を失ったため、乗客3人がバスを停車させ、乗客31人は無事だったと明らかにした。 運転手は搬送先の病院で急性大動脈乖離による死亡が確認された。運転手に大きな持病などはなかったという。 高速隊によると、1日午後5時50分ごろ、右カーブにさしかかったバスがそのまま直進、走行車線側のガードレールに接触した。 運転席の真後ろに座っていた愛知県清須市の女性会社員(52)ら2人が、運転手がぐったりしていたのに気づき、ハンドルを操作。後方に座っていた名古屋市の男性会社員(42)が運転手の足元に潜り込み、手でブレーキペダルを押したという。

  • 【大阪母子?遺体】「最後においしいもの食べさせてあげられなくてごめんね」部屋からメモ 冷蔵庫もなく… - MSN産経west

    大阪市北区天満のマンションの一室で、母子とみられる2人の遺体が見つかった事件で、室内から「最後にもっとおいしいものをべさせてあげられなくてごめんね」とのメモが発見されたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。 母親とみられる女性が、現金をほとんど所持していなかったことも判明。室内の電気やガスが止められていたほか冷蔵庫もなく、母子が困窮状態に陥っていた可能性が高い。 司法解剖でも女性や幼児の死因は特定できなかったが、体形などから女性は飢餓状態にはなかったとみられる。大阪府警天満署は生活苦から将来を悲観し、無理心中を図った疑いもあるとみている。 部屋から見つかった運転免許証や乳幼児医療証などから、亡くなったのは井上充代(みつよ)さん(28)と息子の瑠海(るい)ちゃん(3)とみられる。 捜査関係者によると、井上さんは昨年10月に知人の紹介で、このマンション3階の一室に入居した。仕事はしてい

    smartbear
    smartbear 2013/05/27
  • 【若手記者が行く】科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に(1/4ページ) - MSN産経west

    「記者って凡人のプロ」 入社前、在学していた大学のマスコミに関する講義に招かれた新聞記者が、こう話していた。新聞は子供からお年寄りまで、専門知識を持たないたくさんの“普通”の人が読むものだから、普通の人に伝わるよう、普通の人が感じる疑問を専門家に質問し、普通の言葉で文章にしていくのが記者の仕事だという意味。 その言葉を痛感した出来事がある。8月、「筋力余裕度計」の開発を取材したときだった。記者2年目。立命館大学びわこ・くさつキャンパスがある滋賀県草津市を担当するようになって3カ月あまりで、初めての科学取材だった。 世界初の筋力余裕度計 「筋力余裕度計」は、体にセンサーをつけて屈伸運動をするだけで日常動作に必要な筋力を測定でき、年齢に伴う筋力の衰えもわかる機械で、開発は「世界初」というふれ込みだった。びわこ・くさつキャンパスにある立命館大スポーツ健康科学部の吉岡伸輔助教(生体力学)らの研究チ

  • ヤスデ100匹、ミミズ30匹も食べていた ゴキブリ大食いで死亡の男性+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    ゴキブリのべ過ぎで命を落とした? 米フロリダ州で開かれたゴキブリ大いコンテストに優勝した男性が、大会直後から体調を崩し、病院に搬送された後死亡していたことが10日、分かった。男性はゴキブリだけでなく“ミミズの部”などにも出場、ヤスデなど計約160匹をべていた。他の参加者には異常は起きておらず、地元保安官事務所が死因を調べている。(サンケイスポーツ) 普通の人なら、ゴキブリ1匹べようとしただけで卒倒してしまうだろう。 地元の保安官事務所などによると「事件」が起きたのはフロリダ州のマイアミから北に約64キロ離れたディアフィールドビーチの爬虫(はちゅう)類ショップ。5日夜に生きたままの各種の虫をべるコンテストが開かれた。 ゴキブリ部門の参加者は約30人で、時々戻しそうになりながらもムシャムシャとべにべた。そして優勝したのが、口ひげ姿もたくましそうなエドワード・アーチボルドさん(32

  • トイレ壁にアダルトサイトのアドレス落書き 広告収入66万円稼ぐ 全国行脚の男逮捕 兵庫県警 - MSN産経west

    店のトイレに落書きしたとして、兵庫県警神戸西署が器物損壊容疑で逮捕した男(35)が、全国のパチンコ店やゲームセンターのトイレ500カ所以上の壁に、自分の運営するホームページ(HP)のアドレスを落書きして“宣伝”していたことが19日、同署への取材でわかった。 男は自分のHPから別のアダルトサイトへアクセスさせるごとに広告収入が得られるアフィリエイト(成果報酬型)広告で生活費を稼いでおり、同署の調べに「収入を得るため落書きした」と供述。昨年11月~今年3月の広告収入は計約66万円にのぼり、1カ月で22万円を稼いだこともあったという。 同署によると、男は住所不定、無職、松辰徳(たつのり)容疑者。車上生活しながら全国の店のトイレを物色し、落書きを簡単に消されないように壁をカッターで削ってアドレスを“下書き”。マジックペンでなぞって強調したうえ、「エッチできた」などとPRしていた。 松容疑者は、

  • 「遅いが安い」イオン、月980円の通信カード好調 慌てるドコモ+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

    携帯電話事業者がスマートフォン(高機能携帯電話)の普及でデータ通信サービスの高速化を競うなか、通信速度が“遅いが安い”新サービスの人気が急速に高まっている。流通大手イオンが日通信と組んで販売する月額980円のデータ通信カード(スマホなどに差し込んで通信するカード)の売れ行きが絶好調。NTTドコモも3月から同様のサービスに乗り出す。家電量販店も参入を検討するなど、速度より低料金を求めるニーズに応えたサービスが新たな市場を生みそうだ。

  • 血液検査の感度100倍 ノーベル賞・田中耕一さんらが新技術開発 - MSN産経ニュース

    健康診断などで行う血液検査の感度を従来の100倍に高める新技術を、ノーベル化学賞受賞者で島津製作所フェローの田中耕一さん(52)らが開発し8日、発表した。血液1滴でがんや生活習慣病などを早期診断したり、画期的な治療薬の開発につながる成果という。 記者会見した田中さんは「今まであきらめていたものが、これで見えてくる。大きな自信を持って紹介できる」と笑顔で語った。 田中さんらは、病気にかかると体内で新たな種類のタンパク質が作られ、その発見が診断や治療につながることに着目。人の免疫反応で重要な役割を果たす抗体を使って、10万種類以上のタンパク質から病気に関係するものだけを素早く見つけ出す方法を開発した。 2の腕を広げたようなYの字形をしている抗体の中心部に、バネのような構造を人工的に作製して取り付け、腕が自在に動いて目的のタンパク質を探し出せるようにした。この抗体を使って検査したところ、アルツ

  • 母と叔父を木刀で殴り自殺か のこぎりで首切る - MSN産経ニュース

    13日午前7時45分ごろ、広島市安佐南区伴東の民家から「親を棒で殴った」と110番があった。安佐南署員が駆けつけると、この家に住む男が玄関で首から血を流し、2階で男の母親(64)と叔父(62)がけがをして倒れていた。 男は搬送先の病院で死亡が確認された。母親は木刀を持って倒れており、安佐南署は男が2人を木刀(長さ約60センチ)で殴って殺害しようとしたとみて、殺人未遂容疑事件として調べている。 同署によると、男は職業不詳、上田尚樹容疑者(38)。そばにのこぎり(刃渡り約30センチ)が落ちており、110番の直後に自分で首を切って自殺したとみられる。 2人は腕を骨折するなど重傷。叔父は「最初に自分が殴られ、止めに入った母親も殴られた」と話している。上田容疑者は母親と2人暮らし。

  • 【山口組組長 一問一答】(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」+(1/5ページ) - MSN産経ニュース

    暴力団への利益供与などを禁じる東京都と沖縄県の暴力団排除条例が1日、施行された。これにより、暴力団の資金源根絶を目的にした暴排条例が全都道府県で出そろった。日最大の指定暴力団「山口組」の篠田建市(通称・司忍)組長(69)は条例施行を前に、神戸市灘区の山口組総部で産経新聞の取材に応じた。一般の事業者にも暴力団との関係遮断の努力義務が課された都条例について、「異様な時代が来た」と批判したうえで、山口組の解散を明確に否定した。一問一答は次の通り。 --全国で暴力団排除条例が施行されるなど暴力団排除の機運が急速に高まっているが、どのように捉えているか 「異様な時代が来たと感じている。やくざといえども、われわれもこの国の住人であり、社会の一員。昭和39年の第1次頂上作戦からこういうことをずっと経験しているが、暴力団排除条例はこれまでとは違う。われわれが法を犯して取り締まられるのは構わないが、われ

  • 「ガラパゴス」進化せず シャープ、9月末で販売終了 「iPad」に対抗できず - MSN産経ニュース

    シャープは15日、多機能携帯端末「ガラパゴス」の販売を9月末で終了すると発表した。イー・アクセス向けの製品供給は続ける。昨年12月に販売を始めたが、インターネットと郵送で注文を受け付ける直販制度が不評で、販売は伸び悩んでいた。 ガラパゴスは、タッチパネル式のカラー液晶画面が5・5型と10・8型の2機種。価格は10・8型が5万4800円、5・5型が3万9800円。「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と「TSUTAYA GALAPAGOS(ツタヤ ガラパゴス)」を設立、電子書籍の配信サービスを行っていた。

  • 「47NEWS」ツイッター、不適切発言で閉鎖 - MSN産経ニュース

    共同通信社と加盟する地方紙などが立ち上げたインターネットサイト「47NEWS」の運営スタッフが、編集部の公式ツイッターで「ストレステストについてガタガタ文句たれる奴は日放射線汚染化推奨派認定にゃ」などと不適切な書き込みを行い、ネット上で批判が集中、22日に閉鎖したことが分かった。 47NEWSを運営する「全国新聞ネット」によると、ツイッターは同サイトの公式マスコット「てくにゃん」がニュースを紹介するとの設定で6月25日に開設。「子どもの尿からセシウム」の記事では「原発廃止を唱えない人間は頭おかしい認定ニャ」、市橋達也被告の公判記事では「やはり死刑は世界に誇れる極刑ニャーッ」などと書き込んだ。 同社の今井克社長は「契約スタッフが個人的見解を書き込んだ。管理が行き届かなかった」と釈明。スタッフを厳重注意したという。

  • 「格安クーポンで損害」 共同購入サイト・グルーポンを提訴へ 大阪+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    インターネットの共同購入サイトで格安クーポンを過大に販売させられ、大幅な赤字が出たとして、東大阪市の美容室経営会社が、サイトの運営会社「グルーポン・ジャパン」(東京)に約1700万円の損害賠償を求め、大阪地裁に近く提訴することが27日、分かった。共同購入サイトをめぐっては、店側の対応能力を超えるクーポンが販売され、「予約が取れない」といったトラブルが相次いでいるが、訴訟に発展するケースは異例。 グルーポン側は「リスクの説明も行ったうえで(販売するかどうかは)すべて店側に決めてもらっている」と反論している。 美容室側の訴えによると、カットやカラー(髪染め)など1万3200円分のサービスを2900円にするクーポン。美容室の取り分は、ここからさらにグルーポンへの報酬を差し引いた金額だった。 大阪市内で新店舗を開業するのに合わせ、昨年11月から約1500枚を販売。対応能力を超えてクーポン客が殺到し

  • 【放射能漏れ】「東電の不作為は犯罪的」IAEA元事務次長一問一答+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    福島第1原発事故をめぐり産経新聞のインタビューに応じた国際原子力機関(IAEA)元事務次長でスイスの原子力工学専門家、ブルーノ・ペロード氏との一問一答は次の通り。 --福島第1原子力発電所事故で日政府がIAEAに事故に関する調査報告書を提出したが 「私は事故後の対応について日政府や東電を批判するつもりはないが、両者が事故前に対策を取らなかったことは深刻だ。特に、東電の不作為はほとんど犯罪的だ」 --なぜ、そう思うのか 「福島第1原発の米ゼネラル・エレクトリック(GE)製沸騰水型原子炉マーク1型は圧力容器と格納容器が近接しており、水素ガスが発生すれば圧力が急激に高まる危険性が1970年代から指摘されていた。福島で原発の建屋はクリスマスプレゼントの箱のように簡単に壊れたが、スイスでは90年代に格納容器も建屋も二重するなど水素ガス爆発防止策を強化した」 --東電はどうしたのか 「当時、スイス

  • 【東日本大震災】1300年前の縁…東大寺が1億円寄付 銀行借り入れ「宮城の文化財修復に」 - MSN産経ニュース

    奈良市の東大寺は7日、今月中にも銀行から1億円を借り入れ、東日大震災の被災地に義援金として日赤十字社奈良県支部を通じて寄付すると発表した。 同寺によると、天平時代の大仏造営の際、宮城県涌谷町から献上された砂金が大仏に鍍金(ときん)されるなど、同県とは縁が深いという。 この日、奈良市内で会見した同寺の北河原公敬別当は「千年に一度ともいわれる広範囲な災害であり、借財して義援金を届けることにした。被災地で被害を受けた文化財の修復にも役立てていただければ」と話した。

  • 【東日本大震災】津波から児童生徒3000人全員を救った釜石の3つの秘訣 - MSN産経ニュース

    津波から、自分の命を守り抜いた子供たちがいる。岩手県釜石市立の14の小中学校全校は、校内にいた児童生徒約3千人全員が無事。掛け替えのない命を救った独特の防災教育に注目したい。 釜石市で防災教育に携わってきた群馬大学の片田敏孝教授(災害社会工学)は子どもたちに呼び掛け続けてきた。要点は三つ。一つは「想定を信じるな」。市教委とともに各地の津波浸水状況、避難経路を想定したハザードマップを作った。子供に登下校時の避難計画も立てさせ、基礎知識を刷り込んだ。しかしあえて「その想定を信じるな」と教えた。想定に頼れば、想定外の事態に対応できなくなるからだ。二つ目は「その状況下で最善の避難行動を取ること」。事前にどんな想定をしても、実際の津波は単純ではない。三つ目は「率先避難者たれ」。人のことは放って置いてもまず自分の命を全力で守ること。「必死で逃げる姿」が周囲への最大の警告になるからだ。

  • 【東日本大震災】写真とメールが物語る、黙して語らぬ自衛隊員の姿+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

    東日大震災での自衛隊による被災者支援活動は「最後の砦(とりで)」である。隊員はその重みを感じながら黙々と働くが、肉体的、精神的疲労は日ごとに増す。身内に犠牲が出てもわが身を顧みず、被災地にとどまる隊員も多い。実績を声高に誇ることもなく、黙して語らぬ隊員の思いと労苦を隊員同士のメールや写真から検証した。(半沢尚久、《》はメールの文面、写真は陸上自衛隊提供) ■車座で痛みを共有 《海には数メートルおきにご遺体が浮いている》《幼い亡骸(なきがら)を目にすると、わが子とダブってたまらない》 地震に津波の被害が重なった大震災。遺体収容も自衛隊の重要な任務のひとつで27日までに4150体を収容した。写真は宮城県山元町で冷たい水に膝までつかりながら遺体を囲み手を合わせる隊員を写し出す。 日常的に遺体を扱う警察官と違い、慣れているわけではない。とりわけ、海に流された遺体と対面するのはつらい作業だという。

  • 【東日本大震災】原発、明暗分けた津波対策 女川は避難所に+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    東日大震災の被害では、同じ東北の太平洋沿岸に立地する東京電力の福島第1原発と東北電力の女川原発が明暗を分けた。福島第1原発が多くの住民を故郷から引き離した半面で、女川原発には壊滅的被害となった女川町民が避難所として身を寄せている。2つの原発の明暗が分かれたのは福島第1原発では想定された津波の高さが約5・6メートルだったのに対して女川原発は9・1メートルに設定した立地のわずかな違いだった。 福島第1原発は過去の事例を参考に津波の高さを最大約5・6メートルと想定して設計されていた。東京電力は「隣の南相馬市の津波の高さは約10メートルにも及んだとされ、今回の津波は想定をはるかに超えていた。揺れは耐震設計の600ガルを下回っていただけに津波にやられました」と説明する。 一方、女川原発は昭和53年の宮城県沖地震後の59年に運転を開始。東北電力によると、三陸沖地震津波や宮城県沖地震の経験から津波想定

  • 【東日本大震災】棺も写真も墓標の名もなく…突き付けられた「土葬」の現実+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

    大津波にのみこまれ、命を落とした愛する家族。被災地では22日、犠牲者の土葬がひっそりと始められた。遺族の了承を得た上でいったん土葬し、後に火葬する「仮埋葬」だ。死者が日ごとに増えて火葬では間に合わない。遺体の傷みは進む。決断を迫られた遺族はむせび泣いた。震災で家族を失った悲しみに、手厚く弔ってあげられないやるせなさが追い打ちをかけた。 「お父さん、お母さん、ごめんね」 宮城県の東松島市営墓地。両親が津波に巻き込まれ亡くなった同市の岡田百合さん(48)は、土中に納められた父、二宮金寿(きんじゅ)さん(79)と母、礼子さん(72)の亡骸(なきがら)を前に両手で顔を覆って泣き崩れた。 遺体の傷みが心配で土葬に同意はしていたものの、死亡届を出すと「土葬です」と告げられ、選択の余地はなかった。埋葬日を告げられたのも前日で、心の整理には時間が短すぎた。 両親の遺体は棺が用意できず、自分たちで手配した白

  • 【東日本大震災】15年間の引きこもり男性、自宅流出も避難せず奇跡の生還 - MSN産経ニュース

    岩手県野田村の海岸線近くに住む無職男性(48)は約15年間外出せず、引きこもっていた。自宅ごと流され、一時は死を覚悟したが奇跡的に生還、「幸運だった」と語った。 男性は母親(72)と2人暮らし。勤めていた東京の会社が約15年前に倒産。故郷に戻り、引きこもるようになった。「避難はおっくうだった」と男性。11日の激しい揺れの直後、「逃げなきゃだめだ」と何度も訴える母親の言葉を聞き入れなかった。母親だけが避難した直後、ドンという音とともに、自宅は流された。部屋の壁が崩れ、天井が落ちてきた。あっという間に胸まで水に漬かり、屋根の梁に手を伸ばし必死に抱え込んだ。わずかな空間で呼吸し、屋根ごと1キロ近く流された。 だが間もなく屋根は真っ二つに割れ、濁流の中に。ようやくビニールハウスの骨組みをつかみ、波に耐え続けた。どこにいるか分からなかったが、寒さに震えながら高台へ歩き、隣の久慈市の避難所に着き、母親

  • 【東日本大震災】「津波のときは井戸を見ろ」 先人の教えで津波避け助かる - MSN産経ニュース

    「津波の時は井戸に気をつけろ」。岩手県大槌町栄町の佐藤綾子さん(59)は二十数年前に近所の高齢者から聞いたこんな教えを覚えていて、津波から逃げ延びた。「昔聞いた話が当に役に立つとは」と先人の知恵に驚いた様子だった。(清作左) 佐藤さんは二十数年前、当時小学生だった長女(32)と、学校の学習発表会のために津波について勉強していた。 そのとき、明治29年に起きた明治三陸大津波に被災した近所のお年寄りから体験談を聞いた。「津波の時は井戸の水が引いて、ゴボゴボという音がする。井戸には気をつけて」と佐藤さんは振り返る。それ以降、「津波が来そうな時はとにかく井戸を見る」と肝に銘じていたという。 この知恵が今回の震災で生きた。揺れが収まった後、佐藤さんはすぐに自宅の井戸をのぞいた。「(井戸の水が)今まで見たことないぐらいに真っ茶色に濁っていた。これはまずいと思って、すぐさま逃げた」 自宅は津波に飲み込