子どもの頃、学校帰りの道によく雑草を摘んだりした。プチッと潰すと赤紫色の液が出てくる木の実があって、それを見つけると嬉しくて友達と爪に塗り合ったりしていた。 幼いながら、大人のマニキュアに憧れていたのである。 綺麗に染まった爪をなんども眺めては、うっとりしていたなぁ。習っていたピアノの先生がいつも綺麗にマニキュアを塗っていて、子ども心にいいなぁと思っていたのだ。 夫にこの話をすると「かわいいねぇ」と言われた。夫は男兄弟で育っているから、ゲームや戦い系の男の遊びばかりだったんだろう。 私は子どものころから女の子っぽい色や遊びが大好きだったのだ。爪に色を塗る。実に「女子力の高い」遊びである。私も笑った。 すると夫は続けて言った。 「アフリカ人みたいなことしてたんだねぇ」 *・*・* ここ一年ほど、私は我が家の緊急課題をずっとアピールしていた。 木製の食器である。 「木のお皿が絶対必要だよ。ねえ