小学校英語賛成派の「奇妙な論理」 小学校英語 金森強(2006)「子どもの可能性を広げる多言語学習」『中央公論』2006年 10月号 上掲の記事を批判します。反論歓迎。なお、以下の叙述は、本文順ではなく、議論の深刻度順です。 在日外国人の「人権」を忘れた語り ある統計予測によれば、日本に来る移民の数は現在の一〇倍以上になるという。将来の日本社会が多様なバックグラウンドを持った人々の人権をしっかり守ることができるかどうかは、現在の子どもたちへの教育にかかっている(p.216) これははっきり言って、現在の「大人の立場」を棚上げした議論である。移民が増えるというが、現在の日本社会には「移民(的状況にある在日外国人)が少ない」とでも言うのだろうか?この主張は、「将来に備える」論のように聞えるが、現存な外国人(ニューカマー・オールドカマー)差別の状況は放置するという気だろうか?*1 「人権」派とし