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2012年8月15日のブックマーク (3件)

  • ぼくは結局、認められないだろう - ハックルベリーに会いに行く

    ぼくには、いつだって「世間からは認められないだろう」という思いがある。それは今だってある。ドラッカーは「顧客からスタートしろ」と言った。それは分かる。芸術でも何でも、他者に認められて初めて価値がある。しかしながら、こと芸術に限っていえば、そこに一つだけ問題がある。というのは、すぐれた芸術――後世に残るような芸術というのは、えてして「同時代人には認められない」という現象があるのだ。 その例には枚挙にいとまがない。ソクラテス、ゴッホ、カフカ、宮沢賢治。中でも、最も象徴的な例として、セザンヌを挙げることができる。セザンヌは、絵画というものを突き詰めていく中で、やがて「絵の面白さとは写実性にではなく、ある種の心象風景のように、ちょっと歪んだものの中にこそ宿る」と考え、あえて遠近法に則らない描き方で絵を描いた。遠くのものを大きく描き、手前のものを小さく描いたのだ。すると、その評価は散々なものだった。

    smihon
    smihon 2012/08/15
    "周囲から認められず絶望している者に、「お前は孤独ではない」と伝えるために" 震える。だからこそ創作者は絶対に本心から「面白い」と思ったことをやらなければならないんだ。
  • 『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた(ネタバレあり) | 科学と生活のイーハトーヴ

    『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。おもしろかったです。 劇場に行く前に読んだレビューの中に、「母性が過剰に礼讃されている」「スーパーウーマンとしての母親が賞賛されている」という指摘をいくつか見かけましたが、わたしにはそのようには感じられませんでした。 ネット上のレビューを読むと、作の評価はさまざまに割れているようです。わたしも、感想を書き留めておこうと思いつつ、なかなか書けずにいました。 花について 花は、おそらく多くの人間の母親(そして父親も)がそうであるように、「最初から完成された母親」などではありません。そして、良くも悪くも「人間らしい」知性をもった母親ならではのさまざまなアンバランスさを持ち合わせています。人によってはそのアンバランスさを不快に感じることもあるだろうと思います。 花のアンバランスさが特に気になるのは、こどもたちの乳幼児時代です。 花は、こどもたち

  • 町山智浩氏のサマーウォーズ評 - sincerely my thought

    昨日のTBSラジオ「宇多丸のウィークエンドシャッフル」にて、町山智浩さんがゲストでサマーウォーズについて語っていました。 http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090905_satlab_3.mp3 内容は上記から聞けますが、簡単に文字起こしをしたので掲載いたします。宇多丸さんとのかけあいはほぼカットしています。 細田守監督作品は初めて見たんですけど、アニメの魅力ってなんでもない日常の日常的なことを再現しているところで、それを見ると凄く気持ちよくなりますね。普段気にしていない何気ない動きとかハッ!とするようなことが一杯あって、飲み物を飲むシーンだったりがほっとんするんですよね。中でも、夜明けを表現するのにアサガオを咲かせるというシーンが良かったです。アニメーションの快楽は沢山ありました。 ただ、すごく傲慢な話なんだよね。普通の家族が世界を救う

    町山智浩氏のサマーウォーズ評 - sincerely my thought