種を引いたらキャベツと豚ひき肉をのせて、その上に輪切りにしたちくわを思う存分散らす。 さらにネギと紅ショウガをお好みで。 また種をかけて、ひっくり返す。 最高にうまい。 でも、これまでの人生で賛同者は一人しかいなかった。 ちくわを入れることで旨味百万倍なのに。 ちくわがなかったらお好み焼きは断念するほどなのに。 ちくわは冷蔵庫に常備なのに。
37歳彼女なしの独身男なんだがみんなには結婚を控えた彼女がいると長らく嘘をついている。 何で嘘をついているかというと、私が家で自慰行為ばかりしている可哀想な男と思われるのが嫌なのだ。 普通の男性は性欲を処理するために自慰行為をしたりするというのは、男はもちろんある程度の大人な女性にとっても常識である。 私がセックスパートナーのいない男であるとバレてしまうと、家で夜ごと自慰行為に励んでいる男として哀れみの眼差しを向けられるのではないかと想像するとつらい。 無論、彼女がいようと妻帯者であろうと、自慰行為はセックスとは別物という人がいるのもわかる。 私が彼女無しの可哀想な男だとわかった途端に、会社の女子社員たちから 「あーこの人、家で寂しく自慰をしてるんだ…」 などと私の自慰行為をする姿を想像されるかと思うとつらくてたまらない。
何が一番辛いって、自分の感受性に嘘を吐いて生きることだと思う。感情には嘘が付ける。でも感受性って、それまでの人生で自分が見たり聞いたものの積み重ねで出来ている。理解されなくてもいい。どうか放っておいて欲しい。なのにそれを否定されると、私は全てがどうでも良くなる。それまで何ともなくても、一気に波が引いたように冷める。そうして、心が冷えていく。 私が人付き合いを厭う一番の理由はそれだ。人との関わり合いでは、必ずどちらかが少なからず我慢しなければならない。私は、我慢が嫌いだ。我儘なんだと思う。他人を振り回す程の勇気もない。だから一人でいるのに、時々興味本位で近付いてくる人は必ずいる。そうして好き勝手に私を批評して利用して、私はそれに振り回される。 大して良いと思わないものを賞賛して、聞きたくもない話に耳を傾け、好きでもない他人に媚び諂う時に、最高に魂が抉れる。人生は限られてる。不快な思いは、なる
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