姉が痴漢されたと思い、弟が男を跳び蹴りして死なせたとされる事件が、ネット上で論議を呼んでいる。事件への見方で、弟への同情と批判が分かれているからだ。もし痴漢が事実だとすると、弟の行為はどこまでなら許されたのか。 「私刑は認められない」「正当防衛」ネットで反する声 「障害致死、日本では私刑は認められない。結局DQNだろ同情しない」 「これっていわゆる正当防衛だろ?」 2ちゃんねるでも、ここまで意見が相半ばする事件は珍しいかもしれない。 大阪府豊中市内で2008年9月29日起きたこの事件は、「加害者」も「被害者」も刑事事件の疑いがかけられている。府警豊中署の調べによると、「加害者」の専門学校生の男(26)は同日深夜、20代で会社員の姉から電話があり、自宅前で姉の帰宅を待っていた。周辺の住宅街で最近、痴漢被害が相次いでいることもあったという。 すると、姉の悲鳴が聞こえ、その方向へ走ると、姉に追わ