2009年11月8日のブックマーク (2件)

  • 武藤文雄のサッカー講釈: 米本のはじまり

    前半20分過ぎだっただろうか、攻撃の起点となった米がハーフウェイライン手前より前進を始めた。この労をいとわぬ知的な若者のここぞと言う時の前進の判断は、常に的確だ。センターサークル後方やや右寄りから左方向に斜行した距離は40mくらいだったろうか、その米に平山がいかにも彼らしい柔らかな落とし。うまくフリーでボールを受けた米は急停止後右斜めに方向を変えながら1度ボールを持ち出し、浮かさぬようによく腰を落として、ミドルシュートを放つ。反対側のゴール裏で見ていた私からは、ボールが枠に飛ぶのはわかったが、距離も相当だし、GK川島を破るのは難しいと思った。 けれども、ボールは川島の手をはじきネットを揺らした。周辺のFC東京サポータの方々も、入るとまでは思わなかったのだろう、一拍おいて歓喜の絶叫とあいなった。 距離が遠かったせいもあり、最初は川島の判断ミスによる得点かと思った。でも私は間違えていた。

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|米本、平山ら新世代が導いた再戴冠(1/2)

    カップ戦・ファイナルのメンバーを見極める上で重要な試合と位置づけていたサテライトリーグの湘南ベルマーレ戦。江戸川区陸上競技場のほのかな照明にさらされ、懸命な表情でボールを追う選手たちの中に、ボランチでコンビを組み、中盤のセンターを締める浅利悟と藤山竜仁の姿があった。 翌オフと4日間の練習を経て迎えたナビスコカップ決勝の川崎フロンターレ戦。メンバー表に浅利の名前はない。ピッチに送り込まれたサブスティテューションは長友佑都、平松大志、そして3人目は佐原秀樹だった。藤山の出番はなかった。 今季限りで青赤のユニホームを脱ぐ2人がともに躍動する光景を公式戦で見るのは、あのサテライトリーグが最後になるのだろうか。 ナビスコカップの閉幕後、味の素スタジアムにて行われた優勝報告会で城福浩監督は苦しい胸中を吐露した。 「サリ(浅利)が小平(FC東京の練習場)で一番いい準備をしていました」 「サリは