最近のソフトウェア開発チームの多くは,スクラムのフレームワークを適用していなくても,いわゆる「アジャイルなプラクティス」に則ったイテレーティブな開発スケジュールを持っている組織が多いのではないかと思います. 自分もそのような組織に幾つか属してきた中で,周囲のやり方やインターネット上で見られる事例を形だけ適用してイテレーション *1 の「ふりかえり」*2 を行っているもののうまくいかない,という組織をこれまで多く見てきました.本稿では,特にスクラムには特に精通していないチームに向けて,スクラムから得られる知見や,自分がこれまでスクラムに取り組んできた中での経験を元に,よく見受けられるパターンと,それに対する処方箋をまとめようかなと思います. 時間内に議論が収まらない チーム規模やイテレーションの長さに対して,どういうことが起きたか,何が問題だったか,どう改善するかという話が,予め予定したタイ