グリッドデザインによるミニマルな構成 マルゲリータの壁一面本棚は縦材と横材に相互に切り込みを入れて嵌合させて組み立てる方式を取ります。所謂饅頭の仕切り板の様な構成です。かように組み立ては簡単なのですがその棚板を上下に移動することが出来ません。様々な種類の本をそのサイズに合わせる事が可能な市販の本棚の様な棚板の位置を変更することは出来ません。それは一つのデメリットです。しかし動かすことの出来ないグリッドが頑なに壁面を見た際の形を支配することで「本のサイズに合わせて変形する本棚」から「本棚のセルのサイズに合わせて収納される書籍」へと根本的な本の収納に関する考えを変えていきます。その壁面を支配する格子状のラインは見た目に細く、また均一に繰り返されるため仮にセルの中に入る書籍に統一感がなくてもその前面に強く出るグリッドにより美しい壁面へと進化していきます。 グリッドのサイズを決めているもう一つの要
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