ウクライナ・テルノピリ/リビウ(CNN) 長く黒いカーテンに閉ざされた薄暗い部屋に、くぐもった音が鳴り響く。旧ソ連時代の閉回路電話システムから、ウクライナ語で男性6人に向けてメッセージが響き渡る。6人のうち半数は軍服を思わせる緑色の服を着ているが、彼らは軍人ではない。ウクライナ鉄道の幹部だ。 ボタンやつまみが付いた一見時代遅れのシステムは、幹部らとウクライナ国内の全ての駅をつなぐ役割を担っている。ウクライナ鉄道によると、国内にある駅の数は1450程度。ロシアの侵攻後に携帯電話サービスが使用不能になって以降、この旧式のシステムは現場の状況把握のため1日2回開かれる会議に欠かせない存在になった。 ウクライナ西部のテルノピル駅付近で行われた会議はわずか10~15分で終わり、その後は再び移動する。同社の経営陣は、会議がロシア軍の主要標的になっているとの見方を示す。 ウクライナ鉄道のオレクサンドル・
![線路上の「指揮所」、戦時下でも運行を続けるウクライナ鉄道の取り組み](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6e8d62ae09a3a20bea0fb65c5a2fe6668957b557/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.cnn.co.jp%2Fstorage%2F2022%2F03%2F16%2F659b46426899a1a74b0fcd20e1de85f0%2Fukrainian-train-railways-war-intl-super-169.jpg)