黄楊(ツゲ)と鯨髭を削りだし、木製では不可能とされていた自在置物に挑戦し、実際の伊勢エビと同じように可動する木製彫刻を実現させて話題になった大竹亮輔さん。彼が手がける自在置物とは、江戸時代中期頃から武具の需要が少なくなった甲冑師が主に金属材料で生物を写実的に作った可動する美術工芸品です。今年6月にこの動画が公開されるやいなや、日本はもちろん海外でも話題になったので見たことある方も多いはず。 そんな大竹さんの作品が東急渋谷本店で開催されている「根付と小品彫刻展」で拝めるようですよ。展示作品は蝉と獅子。個人的には伊勢海老も見たかったのですが、こちらも圧巻の作品です。 展示期間は明後日22日(水)まで。木に命を吹き込んだかのような木製彫刻。テクノロジーが発達するにつれどんなものでもコピー可能な時代がもうすぐそこに来ていますが、こういった手作業の匠を目の前にすると、フィジカルな一回性の力を改めて感