みなさんは「へのへのもへじ」を知っていますか? 知ってるよヾ(๑╹◡╹)ノ" 君の顔だと「へのへのへのもへじ」になるなヾ(๑╹◡╹)ノ" 今では廃れてしまいましたが、「へのへのへのもへじ」と同じような文字絵で、「ヘマムショ入道」というのが、江戸時代には流行っていました。 山東京伝作・北尾重政画の『怪談摸摸夢字彙(かいだんももんじい)』(享和三[1803]年刊)には、妖怪として「ヘマムショ入道」が登場します。 まず、『怪談摸摸夢字彙』について説明しておきますと、当時、妖怪のことを「ももんじい」とも言っていました。 ただ、ここでは、「摸摸夢字彙」という変な字があてられています。 「摸」は「まねる」、「字彙」は「辞書」という意味です。 この作品では、京伝が創作したパロディー妖怪が登場します。 たとえば、「見越入道」ならぬ「見越入湯《みこしにゅうとう》」、「ろくろ首」ならぬ「欲路首《よくろくび》」