真実が知りたいー ヒロシは、もう何年もそう感じてきた。 ネット社会、進む技術。 でもヒロシの知りたい“感情”は分からない。 もしかしたら、書いてある文章とは裏腹の事を考えていたかもしれない。 表向きは笑っているが実は嫌だったのかも知れないし、書いてある通りの嬉しさの笑顔だったのかも知れない。 調べれば調べるほどにその人物を感じたいと思う。 本心はどうだったのか、表情を想像するしかできない。 そんな時にヒョンな事から、大学の同級生のウエダに会った。 「おぅ!元気だったか。」とウエダ。 「まぁ…な、ぼちぼち」とヒロシ。 「そういえば、お前、まだ調べているのか?」とウエダは言ってきた。 ウエダはヒロシが、熱心に調べ物をしてた事を覚えていたのだ。 「まぁ…な。」とヒロシ。 「その顔を見ると、まだまだ真実には辿り着いてないって事だな」とウエダ。 ヒロシは苦笑いをする。 と、ウエダが 「ちょっといいか