紅野敏郎『「學鐙」を読む』雄松堂出版(asin:4841905162)を繰って、この一週間は、丸善のことばかり考えていた。と、丸善にまつわるあれこれに思いを馳せているうちにふと思い出したのが、東京都美術館の《1920年代・日本展》図録(1988年刊)に載っていた、「MAVO」の「O」の大浦周蔵による「丸善インキ」の広告塔のこと。《1920年代・日本展》図録はずいぶん前から図書館でちょくちょく閲覧していたものだった。この充実度、部屋の本棚に架蔵したいなあと思いつつも、まあ図書館にゆけばいつだって閲覧は可能だし、と、古書展などで見かけるたびになんとなく機会を逸してしまっていた。しかーし、頭のなかが大浦周蔵の丸善インキ広告塔でいっぱいになってしまった今こそ、《1920年代・日本展》図録を購入する絶好のチャンスのような気がする。 ……というようなことを、昨夜さる席でつぶやいたところ、小宮山書店にて