ネットで波紋を呼んだ党組織と国会議員団の組織構造を解説 新役員人事は二大政党化へのステップになるが、内部構造に課題 全国政党になるためには?最後に筆者から5つの提言 前回拙稿の終盤で、日本維新の会が、地方分権型政党の形で政権交代を実現するには、選挙の風に乗ってフワフワした国会議員が量産される旧民主党型の政権交代は選択ではなく、地方議員を増やした地に足の着いた政権交代に向けたプランが必要となると述べた。そこで、重要なステップとなるのが今回の新役員人事だ。 ④ 二大政党化へステップとなる新役員人事 今回の新役員人事では、堺市議出身である馬場伸幸氏を要職に残しつつ、若手の藤田文武氏を幹事長、音喜多駿氏を政調会長、柳ケ瀬裕文氏を総務会長に、それぞれ抜擢した政治的意味は小さくない。 まず、若手を抜擢することで、国政政党内の序列を意識した既存の国会議員のための政党とは異なり、あくまでも地方分権を見据え