ES細胞使い視力改善=世界初の臨床試験で−網膜疾患患者2人・米チーム ES細胞使い視力改善=世界初の臨床試験で−網膜疾患患者2人・米チーム 視力障害から失明につながりやすい目の網膜疾患「加齢黄斑変性」と「スターガート病」の患者1人ずつについて、万能細胞「胚性幹細胞(ES細胞)」を網膜細胞に変えて移植したところ、視力がある程度改善したことが分かった。米国で行われた世界初のES細胞を使った臨床試験の成果。米バイオ企業アドバンスト・セル・テクノロジー(ACT)とカリフォルニア大の研究チームが25日までに英医学誌ランセット電子版に発表した。 ES細胞は体外受精卵から作られ、全身のさまざまな細胞に変わる能力がある。試験管内で「網膜色素上皮」と呼ばれる細胞に変え、免疫抑制剤を少量使いながら両患者の目に移植。4カ月経過した時点で、拒絶反応や腫瘍形成などの副作用はみられなかった。このうちスターガート病の