1 社会保障・税一体改革素案 平 成 2 4 年 1 月 6 日 政府・与党社会保障改革本部決定 はじめに ~ 安心で希望と誇りが持てる社会の実現を目指して ~ (国民の共有財産である日本の社会保障制度) 日本の社会保障制度は、戦後の経済成長にも支えられて急速に整備が進み、 1960 年代には、国民皆保険・皆年金といった現行の社会保障制度の基本的枠組 みが整い、先進諸国に比べ遜色のない制度となっている。医療分野では、患者 が保険証1枚で自由に医療機関を受診できるフリーアクセスを実現し、公的年 金は老後生活の柱として定着し、平均寿命が世界最長を実現するなど、我が国 の社会保障制度は、世界に誇りうる国民の共有財産として、 「支え合う社会」 の基盤となっている。 (社会保障改革の必要性) しかしながら、国民皆保険・皆年金が達成されて以降半世紀が経過し、少子 高齢化といった人口構成の大きな変化、非