1.人生訓を垂れる。 新入社員に対して、人生訓を垂れるべきではない。 あなたの教訓は、十中八九、退屈だからだ。 教訓とは人生のノウハウのことをいう。これには大きく分けて3種類ある。 まず、どんな時代のどんな人にでも当てはまる人類共通のノウハウ。たとえば子供のあやし方や、体調が悪いときの対策がこれにあたる。誰が聞いてもそれなりに役に立つので、退屈にはなりづらい。 また人類共通とまではいかないが、ある時代のある分野の人には普遍的に当てはまるノウハウがある。そういう人生訓も、場合によっては退屈にならない可能性がある。 たとえば貨幣制度のある時代を生きている限り、金融機関の活用法は役に立つ知識だ。また一部のビジネスマナーなども、このタイプの教訓と言っていいだろう。しかし時代が変われば話は別だ。たとえばバブル時代に青春を謳歌した人の恋愛ノウハウは、新入社員にとって退屈きわまりないものだろう。なぜなら