第8回文化庁映画週間のシンポジウム「-MOVIE CAMPUS-」が2011年10月28日六本木ヒルズで行われ、その模様がニコニコ生放送で中継された。「今、日本のアニメーション映画の未来を考える」と題された第一部では、アニメの制作体制や海外展開、人材育成などをテーマにディスカッションが行われ、フランスのシルヴァン・ショメ監督の最新作『イリュージョニスト』にアニメーターとして参加した鈴木亜矢氏は海外のアニメーターの窮状を語った。 鈴木氏によると、現在海外では3Dアニメの仕事は多くある一方、手描きのアニメはかなり少ないという。自身が参加した『イリュージョニスト』でも、その時点で他に手描きのアニメの作品がほとんどなかったため、スタッフには参加するまで手描きアニメから3Dアニメやイラストの仕事に移っていたという人が多く、なかにはバスの運転手をしていた人もいたという。そのような環境にあるため、海外の