オンラインショッピング、ソーシャルメディアなど、インターネットのアプリケーションはコンシューマーにまですっかり浸透した。携帯電話/スマートフォンの普及で、利用頻度はますます高まっている。 こうした状況に合わせて、ユーザーの行動履歴を把握し、その情報を基にユーザーの利便性を高めたサービスが登場している。例えばショッピングサイトなら、ユーザーの購入履歴や閲覧履歴から、お薦め商品を選んで提示したり、嗜好が似ているユーザーの購買傾向を見せたりする。ソーシャルメディアの場合も、ユーザーの知人と推測される相手のリストを作成したり、好みのコンテンツへのリンクを表示したりする。 ただ、これらはユーザーの個人情報やサービス利用履歴などの情報を利用する。このため、利便性を高める半面、ユーザーのプライバシーを侵害する危険性も秘めている。ユーザーの個人情報を管理・保存するシステムの設計や運用が不十分だと、情報漏洩