気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 現代版錬金術――。これにふさわしい道具が債務担保証券(CDO)だろう。CDOを使えば、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)でさえも、「トリプルA(3つのA)」どころか「クワドループルA(4つのA)」に“化けて”しまうからだ。 そんなCDOを大規模に使った代表格が米シティグループだ。トムソン・ロイターの調べでは、同社は2007年、493億ドル相当のCDOを発行している。全世界の発行額(4423億ドル)の1割以上を占めた計算になる。原資産として多用したのがサブプライムローンである。 結局、シティは経営破綻の危機に直面し、米政府に救済された。最大7000億ドルの公的資金活用を定めた米金融安定化法に基づいて公的資金の注入を受けたのだ。錬