達人戦で優勝し、自らへの表彰状を虚空に差し出す日本将棋連盟の羽生善治会長=東京都立川市で2023年11月25日午後6時5分、渡部直樹撮影 50歳以上の棋士による将棋の「達人戦」(立飛ホールディングス特別協賛)の準決勝と決勝が25日、東京都立川市であった。決勝で羽生善治九段(53)=日本将棋連盟会長=が丸山忠久九段(53)を破り、初代達人の座に就いた。 羽生九段は、午前の準決勝で森内俊之九段(53)に勝利。その後、丸山九段が佐藤康光九段(54)に勝ち、決勝の対戦カードが決まった。決勝では羽生九段が積極的に攻め続け、丸山九段の粘りを振り切った。 表彰式では、羽生九段が一人壇上に登って将棋連盟会長として賞状を読み上げ、続いて表彰者として賞状を受け取る仕草を見せた。「一人二役」を演じ、約600人の観客を爆笑の渦に包んだ。「一つ結果を残せたのは棋士として大きな自信になった。これを機に前進して進めたら