「橋下知事と一緒になって、堺の地から大きな改革をしていきたい」。事務所に現れた竹山氏はガッツポーズを見せた。立候補表明は今年7月。組織はなく、高校時代の同級生や知人らが手弁当で集まっての選挙戦だった。 選挙戦の主役は事実上、橋下知事だった。 「都道府県や指定市で相乗りなんて最悪」。竹山氏を推す橋下知事は告示前も含め9日間も堺市に入り、現職陣営に対する批判を繰り返した。地方分権を掲げる「首長連合」の中村時広・松山市長、河村たかし・名古屋市長も呼びかけに応えて駆けつけ、「改革派」を印象づけた。 相乗り現職を破った衝撃は大きい。公明の樋口昌和府議は「残念で悔しい。今回で知事は味をしめるだろう。(大阪16区で)北側一雄氏が負けた時と同じ歯がゆさを感じる」。 首長からは「橋下流」への批判が噴出した。大阪府北部の市長は「政治家が特定候補を応援するのは悪くないが、よその家をかきまわすような口の出
堺市長選候補者の応援演説をする橋下徹・大阪府知事(左)と中村時広・松山市長=9月22日午後1時28分、大阪府堺市(頼光和弘撮影) 民主、自民、公明3党が事実上相乗りして推す現職と、橋下徹大阪府知事が応援する府の元部長らが争う堺市長選は26日、14日間の選挙戦を終えた。現職の街頭演説会に駆けつけた各党の国会議員らは「談合やなれ合いの選挙ではない」と知事の主張に猛反発。対する橋下知事は「この選挙は市民が政党をコントロールできるかの大勝負だ」と訴え、舌戦は最後まで「政党vs知事」の代理戦争の様相を見せ、肝心の政策論争はかすんだままだった。 「橋下知事が応援する市長が誕生すれば、堺の自由都市の歴史と伝統は覆されてしまう」。26日夕、現職の木原敬介氏(69)=自民、公明推薦=は南海高野線堺東駅前で街頭演説し、「知事の立場を利用した暴挙を許さない」と対抗意識をむき出しにした。 国会議員らの応援演説もヒ
民主、自民、公明の3党が事実上相乗りして推す現職と、橋下徹大阪府知事が応援する元府部長ら3新人が争う堺市長選(27日投開票)をめぐり、橋下知事は24日の定例会見で、元部長が落選した場合の対応について「(現職に)謝りに行かなければという思いもある」と述べた。 謝る理由については「政治的に僕の感覚が誤っていたということになるから」と説明。選挙結果が判明する27日夜は家族での行事を予定しているといい、知事は「僕は選挙のときには(衆院選期間中にタイに出張したように)逃げるというパターンをやりますので」と述べた。 また、全国学力テストの市町村別成績公表をめぐり橋下知事は、市町村教育委員会に自主的公表を迫る手法に「地方分権に反する」との反発があるとしたうえで、「市町村教委が公表しないというなら、それは非常に身勝手な地方分権だ。絶対に僕は許さない」と強調。「地方分権というのは(成績を住民に示すという)責
政令市移行後初となる堺市長選(9月13日告示、27日投開票)を前に、大阪府の橋下徹知事は8日、立候補を予定する無所属新人で元府政策企画部長、竹山修身氏(59)の後援会結成パーティーに出席し、“元部下”の全面支援を約束した。市内の衆院選3選挙区で直接対決を演じる与野党が、市長選では無所属現職の木原敬介氏(69)を相乗りで支援する“ねじれ現象”が発生。橋下知事は「なれ合いでは前進しない」と3大政党を批判し、全面対決する姿勢を示した。 橋下知事はパーティーに先立ち、竹山氏と南海高野線・堺東駅(堺市堺区)前で演説。「自民、公明、民主党は国政では戦っているのに、なぜ堺市では戦わないのか。なれ合いのあるところに前進はない」と3党と現職を厳しく批判した。 その後、堺市内で開かれた竹山氏の後援会パーティーで、橋下知事は「府政改革の中心を担っていたが、政治家の芽もあった」と持ち上げ、「大阪府と堺市のトップ同
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