JR東日本が、充電式のリチウムイオン電池で走る車両の開発を進めている。 実用化されれば、二酸化炭素(CO2)の排出量は軽油を燃料とするディーゼル車の半分以下。電化された区間でも非電化の区間でも走れる“エコ電車”になるという。 同社の全営業線路7526キロのうち、約2000キロは非電化だが、開発中の車両は電化区間はパンタグラフから、非電化区間は蓄電池から動力を得て、最高時速100キロで走る。ディーゼル車は1キロの走行で約1750グラムのCO2を排出するが、これが約715グラムまで減る。2〜3年後の実用化を目指し、同社は6日から大宮総合車両センター(さいたま市)で実験を開始。来年1月には宇都宮線での試験走行も検討している。 記者会見した清野智社長は「電池の能力は自動車産業を中心に変わっていく。そのスピードに我々も追いついていきたい」と意欲を見せた。